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■文房具「一期一会」の法則 きたきつねの引き出しの中には、相当な数の文房具が使われずに眠っている。その中には、買ってはみたけれど、どうしようもなくて仕舞い込んだものも数多くある。もちろん、その大部分は、発売中止になっているが、改良され現役の商品もある。 改良されたものでも、きたきつねが絶対使わないものが幾つかある。それはメーカーの対応が悪かったからだ。きっとタダで貰っても使わないだろう。 多くの文房具は単価が数十円〜数百円という低価格な商品になる。ユーザーは不良品を購入して、不満を持っても直接メーカーにクレームを出すことは極めて稀で、店舗に持っていくことも少ないだろう。不満を持ちながら、別のメーカーの類似の商品を買ってしまう。そして、特別のことがない限り、きたきつねのように二度とその商品を手にすることはないだろう。 文房具というものは、安い商品だけれど出合いが大切な道具ではないだろうか。相性が合えばいつまででも使うことになる。そういった意味で「一期一会」なのだろう。メーカーの責任は重いかもしれない。 (2003.11.17) |