|
■複合文房具の悲哀 きたきつねは、異なった機能を組み合わせた文房具を「複合文房具」と呼んでいるが、複合文房具が成功するのはなかなか難しいものだ。多くの複合文房具は発売されているが、泡のように消えてしまっている。これまで成功したものは、消しゴム付き鉛筆、シャーボなどと非常に少ない。 一つの完成された文房具に、新しく異なった機能を組み込むのは形に無理がでてしまい、基になった文房具が使い難くなるだけでなく、デザインの美しさが失われる。 そのため、複合文房具は、ややもすると面白文房具になってしまうのも悲しいところだ。例えば、ハサミとカッターナイフを組み合わせたものなどは、面白文房具でしかなくなっている。 最近、パイロットが新製品で修正テープ付き３色ボールペンの「FEED White Line」を発売した。これは３色ボールペンの後ろに修正テープを組み込んだもので、確かにアイデアとしては面白いし、よく修正テープを納めたと思うが、やはりなんだか無理があるような気がするのは、きたきつねだけだろうか。 まあ、名入れ販促品での販売に重点をおくのだろうけれど、修正テープの交換カートリッジが手に入らなければ直ぐに使えなくなってしまうだろう。さて、このボールペンがヒットするか、消えるのかじっくりとウォッチさせてもらうことにしよう。 (2003.12.15) |