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万年筆の時代 最近、若い男性の間に「ポケモン」ということばが流行っていると聞いた。テレビアニメのポケットモンスターのことかと思ったら、「ポケットにモンブラン」だというではないか。気にして見ていると、伊東屋の万年筆売り場に若い人がちらほら買いにきている。万年筆ブームが来るのだろう。ちょっと楽しみだ。 万年筆は、ボールペンやシャープペンシルと違って、非常に個性のある筆記具だから、買う方は自分の筆記の癖、筆圧、縦書き、横書きの頻度などをよく知っておかなければいけないと思う。また、売る方も、売っている商品の特徴を理解していなければいけないと思う。ミスマッチは、万年筆嫌いを作ってしまうかもしれない。せっかくの流行の兆しを壊さないようにしたいものだ。 それと、気になっているのは、若い世代の筆記の癖のことだ。ボールペンでロンググリップというタイプの商品が出てきたが、それはボールペンを垂直に近い角度でもつ人が増えていることに対応したものということだ。万年筆は垂直にするとうまく書けない筆記具だから、万年筆の普及には正しいペンの持ち方の講習をしなければいけないかもしれない。 （2001.5.21） |