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廉価版万年筆も面白い 万年筆は、高級品ばかりに目がいってしまうけれど、三千円台までの廉価版の万年筆も見逃せないものがでてきた。もともと、欧米では日本の毛筆習字のように、学校でペン習字があるので、有名メーカーでも廉価版の万年筆が用意されている。これは廉価だけれど、十分実用に耐えるだけの性能がある。ペン先がステンレスだけれども、インジウムが着いていたりして、書き味も滑らかでメーカーの自信を感じさせるものが多い。 色についていえば、この種の万年筆が若者が使うことを想定しているので、非常にカラフルになっている。アップルコンピューターが発売したiMacのトランスルーセントカラーと呼ばれる半透明色が文房具でも流行っている。万年筆でもウォーターマンやアウロラの廉価版に取り入れられ、静かなブームになっている。定価２０００円のウォーターマンの「クルトゥール・ライト・ソフト」は一時、品薄で入手困難になるほどだった。 国産の万年筆のこのクラスの万年筆は特筆すべきものはない。それよりも使い切りの１００円から３００円の極安万年筆風ペンが多く出ているという特徴があるのも面白い。 （2001.5.28） |