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日本オリジナルの文房具 コピージャック プラスが昭和６０年に発売した携帯コピー機の「コピージャック」は、電子文具のブームの先駆けとなった商品である。現在のように街のどこにでもコピー機がない当時、充電式の「コピージャック」は、カバンに入れて歩いてどこでもコピーが取れるという画期的な道具だった。プラスは、製造技術がないので、製品は九州の電子機器メーカーが生産した。当時のヒット商品「チームデミ」を作ったプラスの企画力によるものだろう。 イメージセンサーで読み取った画面を、新聞の一段に相当する４６ミリ幅の感熱紙に印刷するというアイデアはユニークである。コピーの品質は、実用上は問題ないが、やはり細かなものはコピーできなかった。現在の技術では、より精細できれいなコピーができると思うが、当時は技術的にもよくできた商品である。 当時、「コピージャック」のヒットで類似商品としてカシオの「ハンディーコピー」、富士ゼロックスの「写楽」などが発売されている。 現在ではデジタルカメラで簡単に書類を画像としてパソコンに取り込んで印刷できるようになったので、「コピージャック」は、使われることはないかもしれないが、世界でも類を見ない商品だった。 (2003.9.22) |