|
日本オリジナルの文房具 ガチャック オート株式会社から昭和５６年に新しい綴じ具として発売されたのが「ガチャック」と「ガチャ玉」だ。ダブルクリップの開閉用の金具を取り除いた形のクリップが「ガチャ玉」で、この「ガチャ玉」を使って書類を綴じるための専用の道具が「ガチャック」である。 ダブルクリップは、開閉用の金具があることで、大きさに限界があり、どうしても大きくなり、薄い書類を止めたときには厚さが気になってしまう。といって開閉用の金具を取り去ると、書類を止めることができなくなってしまう。それで専用の綴じ具と組み合わせたということだろう。 「ガチャック」には、１０個くらいの「ガチャ玉」を装填することができ、連続して書類を綴じることができる。「ガチャ玉」には、綴じることのできる書類の厚さに合わせて大中小の３種類が作られている。「ガチャ玉」は外して再利用できるのだが、外すときにちょっと力が必要というのが難点である。 現在では、数社から同じ原理の商品が発売されているので、特許の期間が終わったのだろう。 ところで「ガチャック」のネーミングは、綴じ具にいれた金具がガチャガチャ音がすることから付けたのだろう。さらに「ガチャック」に入れるから「ガチャ玉」になってしまった。日本の文房具のネーミングはどうして即物的なものが多いのだろうか。 (2002.5.7) |