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日本オリジナルの文房具 修正テープ 修正テープは、最近の文房具の中では定番中の定番といってもいいと思う。この修正テープが、日本オリジナル文房具だと知っている人は少ないかも知れない。 この修正テープを世界に先駆けて開発したのは、消しゴムメーカーのシードゴム工業（現：株式会社シード）だ。シードゴム工業は、筆記具の多様化で消しゴムの将来予測と修正液ブームから、修正液を作ろうとしていた。そこで市場のアンケートをしてみると乾きが遅い、修正後の表面が凸凹して上から文字が書きにくい、コピーに修正後がでる、溶剤の臭いがある、衣服に着くととれないなどの修正液の欠点が判ってきた。 この修正液の欠点を解決することから考え出したのが、テープ状にした白色の隠蔽材で文字や線を隠すという方法だった。以前から、白い隠蔽材をシートに着け、それを文字や線の上に擦り付けて修正する商品があったが、それをテープ状にして、押しつけて引くだけで修正するというのは素晴らしいアイデアだ。 開発の成果として１９８９年に世界で初めての修正テープ「ケシワード」が発売された。その後、各社入り乱れての修正テープが発売されて今日に至っている。 「ケシワード」の商品としての完成度の高さは、商品の特徴となっている「横引き」にある。人間工学から見て、人が修正作業をするときに、一番バランスよく力をかけることができて、進む方向を確認しながら横に直線を引くことのできるのは、横引きの「ケシワード」の形だと思う。 プラスチック消しゴムを世界で初めて開発したのもこの会社だということも忘れてはいけない。 （2002.7.8） |