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定番文房具（５） のり 最近は、封筒を封をするためにテープを使うことが多くなったためか、糊の出番は少なくなった。でも、紙を接着するのにはやはり糊が一番だと思う。 昭和３０年代の子供の頃は、でんぷん糊が主流だった。チューブ入りやプラスチック容器の糊を使っていた。広く糊を塗るときには、指で延ばしていた。でんぷん糊に黴が生え無いのが不思議だった。 その後、透明な合成ノリが発売されて、手を汚さずに広い面積に糊を塗ることができる容器も開発された。そういえば、デザイン業界ではラバーセメントという、ゴム系の接着剤も使われていた。その後、スティック糊、テープ糊、スプレー糊と各種の糊が発売され、オフィスの中で群雄割拠の時代となっている。 中でもスティック糊が発売されたときには、衝撃だった。糊は、「のり状」ということばがあるように、液状のはずが、固体の棒状の糊で、薄い紙を接着しても、紙に皺が寄らないのだった。 最近のトレンドは、テープ糊のようだ。これからどのような新型の糊が出てくるのか、楽しみだ。ただ、どんなときにも液状の糊は使われなくなることはないだろう。これこそ定番といえるだろう。 きたきつねの定番は、アラビックヤマトのり、セーラーのペンのり、スプレー糊の３Ｍのデザインボンドだ。どうもスティック糊やテープ糊は好きになれない。 (2002.1.21) |