■気になるお店 伊東屋
銀座通りを三越前から京橋方向に向かって松屋銀座の前を過ぎる頃に、大きな赤いゼムクリップが見えてくる。そこが、文房具フリークの殿堂「伊東屋本店」だ。地下から８階までの全てのフロアーが文房具で溢れている。
今年は創業百年ということで、春に店内のリフレッシュが終わったところだ。階段横の物がなくなってスッキリした。それほどフロアが大きいわけでは無いのだけれど、可能な限り種類を揃えようとしている。そのため、裏通りに別館が二棟あって、売り場面積の足りない分をカバーしてる。
今回のリフレッシュで、本館に紙売り場、額売り場が戻ってきた。残念なことに工具類や工作素材が消えてしまった。ハンズが色々なところにできたということだろう。
きたきつねは、催し物があるときはエレベーターで９階まで一気に上がり、各階を巡りながら下に降りるのがいつもの習慣になっている。いつも、見るだけだけれど、何で、どうしてという商品がしっかりあることを確かめるのが嬉しい。例えば、幻のヘンミの竹の計算尺が買えるのは、日本中でここしかない。
色々な雑誌で文房具特集があると、必ず伊東屋で売っている文房具が登場するのがお約束になっている。やはり百年の歴史の重みだろうか。
近くに文房具の廉価販売のオフィスデポできたけれど、びくともせず、結局デポが京橋の片隅に移ってしまった。ユーザは値段だけではない満足感にお金を出すということなのだろう。
ポケットの中のメルシー券を持ってまた行こう。
さすが一流の文具店のサイトは小粋に仕上がっている。更新間隔は１ヶ月くらいでそれほど頻繁ではない。手帳のオンラインショップは休止中で、万年筆の通販サイト「ロメオ」がある。