■気になる場所 パイロット・ペンステーション
2001年5月東京京橋のパイロット本社の一階に昨年万年筆ギャラリー「Histry of Writing」がオープンした。パイロットがこれまで発売した万年筆の歴史を一望できるコンパクトな資料室だった。それが2002年の春に閉鎖されていたが、10月に「Museum & Cafe ペンステーション」としてリニューアルオープンした。
一階が喫茶室で二階が展示室という、ゆっくりくつろいで展示を見てもらおうという趣向なのだろう。
展示室は、前のギャラリーよりも数倍広く、落ち着いた調度で非常に雰囲気のある様子です。平塚の工場にあった筆記具資料館の展示物を移設したということで、展示物の量も増え、解説なども充実しています。
展示室へ向かう階段には、パイロットと筆記具の歴史が光の中に浮き出ています。展示室にはいると、大きな万年筆が迎えてくれます。パイロットの制作したダンヒルナミキやナミキブランドの古い蒔絵の万年筆から始まって、キャップレスなど各種万年筆、ペン先、インクなどが並んでいます。さらに奥に進むと、ボールペンやシャープペンなどパイロットの作ってきた各種筆記具が解説とともに壁を覆っているのを見ることができます。
全部をゆっくり見てもそれほど時間はかかりませんが、文房具好き特に筆記具好きにはたまらないでしょう。
地下鉄銀座線京橋駅下車６番出口をでて目の前です。入場無料なので、東京のかたはもちろん遠方のかたもチャンスがあれば是非一度行かれることをお勧めします。
ペンステーションはパイロットの子会社有限会社ペンステーションが運営している。初代社長は、Dr.Gripの生みの親の池田正人さんで、2004年4月に消費者相談室に移動されたようだ。
展示室で科学技術振興機構のサイエンスチャンネルの「万年筆ができるまで」を見ることができる。
(2004.6.22 追記)