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文具店をワンダーランドにするために ３ 文具店Ｉの不思議さというか心地よさは、二十数年前に出会ったときから始まっている。これまでに実際にあったエピソードをいくつか書き出してみたい。 ●ボールペンを一箱を買おうとしてレジに持っていくと、店員さんが箱の中からボールペンを取り出して、１本づつインクが出るか出ないかをチェックしてから、箱に戻して包装してくれた。昔のボールペンは、品質がそれほどでもなかったのだけれど、商品に対する態度に関心した。 ●同じ様なことだけれど、ステットラーの製図ペンのニブを買ったときも、ニブをパッケージから取り出して、中の針と錘の動きをチェックしてから売ってもらった。製図ペンの中の針が曲がっていたら、使い物にならないということが判っている店員さんがいるというのは脅威だった。 ●ある万年筆のコンバーターを買いにいったときに、Ｉでは扱っていない商品だったけれど、「これは隣のデパートの文具売り場で扱っています」といわれ、無事手に入れることができた。近くのデパートの文具売り場の商品まで知っているとは驚きだった。 (2001.1.15) |