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ブームを作った文房具 チームデミ 昭和５９年プラスから、ハサミ、ステープラー、粘着テープ、定規、糊、巻尺、カッターナイフの７種類の小さな文房具をパステルカラーのかわいらしいプラスチックケースに入れた文房具セットが発売された。小さな仲間という意味で「チームデミ」とネーミングされたこの文具セットは若い女性を中心に大流行となった。 デザインの良さ、価格が２８００円と手頃だったことも流行の原因だったのだろう。開発したのは若い女性というのは、当時の文房具業界では珍しかったようで、メディアでも取り上げられたことも、幸いしたようだ。 「チームデミ」はミニ文具キットブームの先駆けとなった商品だった。この商品のあとから、センシー（ミドリ）、ファクトリー（プラス）、スポーツキッズ（学研）、ギャラリー・シリーズ（プラス）、ピーズバー（プラス）、文九郎（サンスター文具）と二匹目のドジョウを狙う商品が続々と発売された。 「チームデミ」が売れ始めて直ぐに香港製のコピー商品が出てきたことを見ても、どれくらい市場にインパクトがある商品だったのかわかる。 しかし、流行は続かず、定番商品とならずに消えてしまった。ゆっくりと育て売り続たら、定番商品になる可能性があったと思う。 (2001.10.1) |