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ブームを作った文房具 カード文具 昭和６０年頃にチームデミから始まったミニ・セット文具のブームと平行して、カード文具が流行した。ちょうどクレジットカード、テレフォンカードなどのカード類の普及が進んだことも誘因となったのかもしれない。 カード文具は、キャッシュカードの大きさのプラスチックケースにボールペンセット、ハサミ、定規、カッターなどの文房具を組み込んだものだった。各社から競うように色々な文房具を組み合わせた製品が発売された。 商品名も「カーディー」、「ＣＡＳＳＥＴＹ」、「ＩＮＣＡＲＤＹ」、「ＩＮ−ＣＡＲＤ」、「カードスケール」、「Ｃａｒｄ Ｃｏｒｎｅｒ」などカードがキーワードになっている。 カード文具の流行に引きずられるように、裁縫道具、工具、フォーク、ナイフなどの日用品をカードサイズにした商品が発売された。ちょっと変ったところでは、ラジオ、ボイスレコーダー、サバイバルナイフなどもあった。 ところがある時を境に、カード文具が一斉に市場から消えてしまった。残ったのはカード電卓くらいだろうか。日本人の細かな細工を好む性格が作り出した商品だったのかもしれない。 (2002.3.25) |