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文房具メーカー評 内田洋行 内田洋行との出合いは、製図器からだった。父親が建設業だったので、身近にコンパスやＴ定規など製図器があった。それらがUCHIDAブランドだった。KDシリーズのドイツ式の製図器は憧れだった。大きくなったら大きな箱に入った製図器セットを買おうと思っていた。 学校の黒板で作図するのに使う大きな三角定規もウチダだったと思う。 そんなことがあるので、ウチダといえばつい製図器に目がいってしまうが、これが間違いで伝統のある総合文房具・事務機メーカーだった。トーホー、ミリオン、ケントなどの伝統あるサブブランドは確固としたものであり、マジックインキといったロングセラー商品もある。今はないと思うがユーザック電子計算機を擁して、早くからオフィスのＯＡにも取り組んでいたことは忘れてはいけない。 きたきつねが、二十年近く愛用しているファイルボックスはウチダの製品を初めから使っている。今では多くのメーカーの製品が使えるが、当時はウチダの製品だけだった。 総合メーカーの常で、最近爆発的なヒット商品はなくても固定客をしっかり握っているようだが、オフィスサプライ、家具などのネット通販にどのように対抗していくかが課題になるだろう。 (2003.1.20) |