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文房具メーカー評 パイロット きたきつねのような年齢のものには、パイロットは昭和38年発売の「ノック式万年筆」や昭和44年に大ヒットした大橋巨泉のテレビコマーシャルの「パイロット エリートS」の「パイロット萬年筆株式会社」だ。 今では万年筆にとどまらず、蒔絵の高級万年筆から百円の事務用ボールペンまで、あらゆる筆記具がそろっている総合筆記具メーカーである。 カタログを見ると壮観である。手帳などの関連商品もあるが、ペン習字用の万年筆や「V-Pen」といった使い捨ての万年筆といった万年筆にこだわった商品があるところに伝統ある万年筆メーカーとしての心意気が感じられる。 ゲルボールペンの「Hi-Tech C」、「Dr. Grip」の筆記具シリーズといったメガ・ヒット商品があるが、背景には万年筆やインクの製造で培った精密加工や化学技術の裏付けがあるからだろう。 「Dr. Grip」や「Hi-Tech C」の類似商品が各社からでているが、他のメーカーが真似をしたくなる商品があるということは、オリジナリティーや技術力がある証拠だろう。 昨年オープンした筆記ミュージアム「Pen Station」は企業としての正気の部分と感じているのはきたきつねだけだろうか。 (2003.2.17) |