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文房具メーカー評 シード 横引きが特徴の修正テープ「ケシワード」は、非常に合理的な力のバランスで修正できる優れものできたきつねは愛用している。この「ケシワード」のメーカーがシードだ。シードは消しゴムの専業メーカーだったが、今は字を消す文房具の専門メーカーとなっている。 シードの製品は、自社ブランドよりもＯＥＭの製品が多いようで、文具店の店頭で見ることが少ないため、シードを知らないユーザーが多いようだ。だから、シードが、プラスチック字消しと修正テープを世界で始めて作った会社ということをはあまり知られていない。プラスチック字消しと修正テープについてはコラムの23回と73回で紹介した。 消しゴムは一見非常に単純な製品のようだが、紙を傷めずに鉛筆だけを取り除くのはそれほど単純ではない。専業メーカーの強みは、その分野の素材、製造技術などに通じていて、失敗事例を含めてKnow-Howの蓄積されていることにある。 きたきつねは最近、消しゴムや修正テープを一日に一度も使わない日があるほど、パソコンを使うことが多くなってしまった。消しゴムのユーザーの絶対数は確実に減っていると思われる。消しゴムから新しい時代への飛躍を込めて、２００２年に社名からゴムが消えたのではないだろうか。 (2003.3.31) |