文房具メーカー評 サカモト

色々な商品のパロディー、偽もの、面白い動きするといった文房具があるのを知ったのは、数年前イロブンというホームページを見てからだ。そのページを見てからだ。それまでは、変な文房具があるのは昔から知っていたが、全く興味がなかった。

確かに、文房具売り場を注意してみると、ポッキー型や注射器型のボールペンなどの変わった文房具が目につくようになった。ボールペンだけれど、ボールペンである必然性のない形や機能というのが面白文房具の真骨頂のようだ。

きたきつねのところの子狐が小学生の頃、変わった消しゴムを集めていたけれど、面白文房具の中では、まだ入門編といったところでしかない。

そんな面白文房具のリーディングメーカーがサカモトだ。調べてみると戦後の創業で、昭和32年頃、既に「香水鉛筆」、「誕生石鉛筆」といった変わりものの鉛筆を作っていた。栴檀は双葉より芳しといったところだろう。坂本文具が、社名から文具を棄ててサカモトにしたのは、文房具のジャンルにとらわれない商品開発を目指していこうということだろう。

面白文房具は、中国や香港製品が沢山あることからみてもそれほど高度な生産技術はいらない。それよりもアイデアとデザイン勝負の商品だ。このアイデアとデザインの源泉は人だろう。人材をいかに確保し、育成していくかがカギだろう。

子供向けだけでなく、不況やオフィス環境の悪化でストレスが多い大人が、ストレス解消になるような面白文房具があればと思っている。なにか一つ作ってほしい。

(2003.6.9)
BACK  HOME