文房具メーカー評　シャチハタ 日本はハンコ文化の国で、ハンコがあらゆる場面で必要になっている。ＯＡ化が進んだといっても電子決裁はまだ少数派で、ハンコが無くなることはないのではないだろうか。 シャチハタは、名古屋が本社の浸透印、朱肉、スタンプ台のトップメーカーで、どこのオフィスにも必ずシャチハタの製品があるのではないだろうか。なんといっても専業メーカーとして開発した画期的なスタンプ台のいらない浸透印は、スタンプの歴史に大きな足跡を残している。 ＪＲの検札がある時突然鋏からスタンプになったが、このスタンプに使われている捺印したばかりでも手につかない速乾性インキもシャチハタの製品ということで納得したことがある。 1980年代頃から本格的に筆記具の製造に取り組んでいるが、知名度は今一つのようだ。2000年に発売されたインクの補充、ペン先の交換ができるアートライン「潤芯」は、非常に面白いマーカーだと思うけれど、売れているのだろうか。 十年ほど前から文房具の展開を始めているが、きたきつねにはどうにもピントが外れていような気がしてならない。ＯＥＭなのだろけれど、デザインの見直しが必要ではなだろうか。 きたきつねは、オフィスでの決裁用に中国製の印泥を使うようになってから随分になるが、それまではお仕着せのシャチハタの朱肉を使っていた。どうも画一的な色の朱肉には我慢できなくなてしまったのだ。どうして微妙に色の違う朱肉がないのだろう。同じ朱でも好みがあるはずだろう。 (2003.6.23) BACK　　HOME