文房具メーカー評 ブラザー工業

きたきつねのオフィスでネットワークプリンターとして活躍しているのがブラザーのレーザープリンターだ。出力速度、標準装備など他社の製品と比較してもコストパフォーマンスは一番だと思う。故障した時に代替機が届く等、サポートも十分満足できるものだ。

ミシンメーカーとして出発したブラザーだが、ミシンやタイプライターの電子化を通して電子機器メーカーとして発展してきた。長年培われた機械製造と新しい電子の技術を複合させることで新しい製品を生み出してきている。

現在では、知る人ぞ知るレーザープリンター、熱転写プリンター等のエンジンやOEM製品のメーカーとしての位置を占めるようになっている。某社のテーププリンターのように、ブラザーなしでは考えられない製品が多い。

ブラザーはブランド力が弱いため、電子機器メーカーとしての知名度が低く、店頭では苦戦しているように感じる。レーザープリンターの心臓部のエンジンを作っていないエプソンが、レーザープリンターのメーカーとして看板を張っているのは、何かが違うのだろうか。

ブラザーのプリンターなどの製品を見ていると、個性が見えない感じがする。何か違うという印象がないので、ブランド力のあるメーカーの製品の中に埋もれてしまっている。性能は絶対いいのに、なぜなのだろか。

エンジンが売れているからいいやといったところで、デザイン面での妥協があるような気がしてならない。ちょっとしたデザインの変更で変身できるのに残念だ。一ファンとして応援したい。

(2003.8.18)
BACK  HOME