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文房具メーカー評 十千万 グラフ用紙、斜眼紙、パース用紙や製図用紙などの特殊用紙などのメーカーが十千万だ。十千万という社名、尾崎紅葉の号である「十千万堂」に由来があるようだが、不思議な社名だ。 学生時代には実験データの整理やレポートに方眼、片対数、両対数、確率、円などグラフ用紙を沢山使った。今は、パソコンソフトのExcellなどを使うと、グラフまで描いてくれるので、手書きのこれらの用紙を使うことはほとんどなくなってしまったのではないだろうか。 製図もＣＡＤが普通になり、ドラフターの前に座って手描きで図面を描くことは稀になってしまって、プロッターで図面が描かれるようになっている。 十千万のグラフ用紙は、ユーザーの研究者や学生の意見を取り入れて作ってきたためか、種類も多く、非常に使いやすく、精度も高いので愛用してきた。今でもきたきつねの机の中には、何種類かの十千万のグラフ用紙が使われること無く眠っている。 少し前まで展示会などではグラフ用紙などを展示していたが、最近はインクジェットやレーザープリンター用のＯＡ用紙を前面に押し出してきている。時代の波に乗るのにちょっと遅れた感じがするのは、外野席の勘違いだろうか。 (2004.4.26) |