ＩＳＯＴ２００４　ステーショナリーオブザイヤー 主要メーカーが不参加の中で、今年は、次の５製品が選ばれた。受賞作を見る限り、去年と同じように不作の年といえる。 ・マルマン「クリアポケット　クイックワーク」★グランプリ ・プラス「ホワイパープチ」 ・トンボ　「Design Collection LADIES XPA Xoom727」 ・カール　「シャカットカッター」 ・キングジム　「ヒクタス（透明)スティック・タイプ」 マルマンの「クリアポケット　クイックワーク」は、同社初のグランプリ受賞ということだ。バインダーへの付け、外しが簡単で、かつ取れにくいというＡ４、４穴のクリアーポケットである。実に非常にシンプルでアイデアのあるものだが、これがグランプリなのという感想が多かった。 プラスの「ホワイパープチ」は非常に小さい修正テープだ。学生の筆箱に入れておくのにピッタリのサイズで、テープが筆箱の中で傷付かないように、蓋が付いているというのが良い。修正テープは小型化の傾向があって、これの性能が飛び抜けてよいかというと難しい。 トンボの「Design Collection LADIES XPA Xoom727」は、今年２月ドイツのデザイン賞「iF2004」賞を受賞した「Xoom727」の女性用シリーズだ。女性をターゲットとしたデザインの筆記具で、金属ボディーがよいバランスで作られている。女性用の筆記具が少ないことも含め受賞は価値がある。 カールの「シャカットカッター」はこれまでもホビー用のカッターのシリーズとして発売されている。今回の製品はロータリー刃を使ったA4サイズのカッターで、波刃などが使えるものだ。カールのロータリー刃のカッターは正確で安全に切ることのできる製品だから非常に無難なところだろう。 キングジムの「ヒクタス」は、昨年もステーショナリーオブザイヤーを受賞した製品で、二番煎じの感は拭えない。「ヒクタス」はよい製品だと思うが、全く同じではないが２年連続受賞するほどのものではない。これを見てもステーショナリーオブザイヤーの低調さが判るのではないか。 昨年も気になったがステーショナリーオブザイヤーの選考基準はもう少し考えるべきではないか。それよりも「ＩＳＯＴグランプリ」ならば納得できるが、ＩＳＯＴに出展したメーカーだけを対象にして「ステーショナリーオブザイヤー」というのはいかがなものだろうか。 (2004.7.20) BACK　　HOME