■コールズペン ヨーロペン
今、ペン先を斜めに付けた「ヨーロペン」が、ショップやインターネットで話題になっている。きたきつねは、昨年の５月に銀座のはずれの文具店でみつけて、ホームページで紹介した。その時は、面白いペンだと思ったけれど、それほど売れるとは思わなかった。
「ヨーロペン」は、台湾出身の劉保伸（Bao-shen Liu）氏が発明した筆記具で、イギリスのColes Pen Companyが発売していているが、製造はどうも中国のどこかのような気がする。きたきつねの使っているものは、軸に印刷した文字が一部グリップに隠れてしまっている。
ボールペンを毎日のように使ってみた。確かに指への負担がすくない。三角形のラバーグリップを回して自分の好きな角度にすることもできる。ペン軸の先が細く、オフセットしているので、書いている文字がはっきりと見えるなど、品質は別として機能的にはなかなかいい。
2003年にサンフォードが発売した「ペンデュラム」という普通の持ち方でもペンの先が常に紙に垂直に近い角度を維持できるボールペンがあったが、「ヨロペン」の方が簡単な構造で機能的にも優れている。ただプラスチック軸のボールペンが600円ほどするというのはよくわからない。去年買ったグリップなしのものは150円だった。
最後に、「ヨーロペン（YOROPEN）」の名前は、開発者の劉氏の双子のお嬢さん「YOYO」さんと「RORO」さんの名前を付けたということは、あまり知られていないと思うので蛇足まで。
（文具と事務機 2005年５月号掲載）
