|
■ぺんてる 多色ボールペン ローリーC2 C3 C4 ぺんてるが、昨年プラスチック軸の多色ボールペンの中で日本で一番細いという、「ローリーCシリーズ」を発売した。軸の径が２色、３色で11ミリ、４色で12ミリとなっている。それまではトンボ鉛筆の「リポーター」の12ミリが一番細かったはずだ。 色々いじり回してみていると、リフィルが細い感じがする。ノギスで測ってみると、直径が2.7ミリと、普通のものよりも0.3ミリも細くなっていた。軸の直径を１ミリ細くするために、リフィルを細くすることで対応しているということだ。 ということは、「ローリーCシリーズ」のインクが無くなったときには、専用リフィルが必要になるということになる。地方都市の文具店や都会でも小さな文具店では、在庫できるリフィルの種類が限られている。けれど、互換性があるものが多いので、大体一つか二つのメーカーのリフィルしか置いていない。となると、ぺんてるの「ローリーCシリーズ」のリフィルはまず手に入らないだろう。実際、きたきつねが「ローリー C3」を買った店には、専用リフィルは無かった。多分、文具店もリフィルが細いことを知らないところが多いのだろう。 インクが切れて、リフィルを交換しようとして、どこにでもある直径３ミリのリフィルを入れようとして使えないことに初めて気付くことになる。メーカの自己満足で軸を１ミリ細くするためにユーザーに不便を押しつけることになっていないだろうか。 （文具と事務機 2006年2月号掲載） |