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■オート LIBERTY 筆記具は、手で持って使う道具なので、好みが分かれるし、好き嫌いがはっきりする。特に、万年筆マニアと呼ばれるような人たちは、万年筆の銘柄、ペン先だけでなくインクまで好みのものにしたがるようだ。きたきつねは、マニアではないけれど、自分が使いやすい鉛筆の芯の太さや濃さが決まっているし、油性ボールペンも好みの軸に別のメーカーの替え芯を入れて使っている。それぞれベストマッチというものがあると思う。 オート「リバティ」は、そのようなニーズを上手く捉えたペンだと思う。２年前のＩＳＯＴでこれを見つけたときは、非常に嬉しかった。アルミの軸が２４種、替え芯がインクの種類、太さ、色で４５種類あって、最大１０８０通りの組み合わせができるペンだ。自分の好みの軸があれば、油性ボールペン、水性ボールペン、ゲルボールペン、筆ペンと自由に選ぶことができる。きたきつねは直ぐに筆ペンを買おうと思ったが、オートの商品を扱っているところが少なくて苦労して手に入れた思い出がある。 最近、無印良品から「選べるリフィルペン」というのが発売になって、値段も手頃で人気を集めているらしい。ということは、オートの「リバティ」のコンセプトは非常に良かったということだろう。問題はマーケッティングと販売戦略にあるのだろう。「選べるリフィルペン」は、一番筆記具を使う学生やＯＬをターゲットにしているので、低価格だから、ちょっと遊び感覚で購入できる。自動車と同じように、普及車を出して、ある程度普及したところで、高級ラインも揃えるというような方向もあったかもしれない。 （文具と事務機 2006年１月号掲載） |