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■三菱鉛筆 JETSTREAM ボールペンは、油性、水性、ゲルと種類が増えて、ユーザーとして、色々な書き味のものが選べるようになって嬉しい。最近はインクの色、線幅の種類を広げたゲルインクのボールペンが、文具店の店頭を賑やかにしている。 油性ボールペンも、地味だけれど、ボール径を0.4mmまで小さくして、低粘度のインクも各社開発してきている。染料系だったインクも、顔料系のインクも使えるようになった。油性ボールペンの欠点の、ボテも解消しつつあるようだ。 ７月末に三菱鉛筆が発売した油性ボールペンの「ジェットストリーム」は、これまで油性ボールペン用インクで開発された技術の総集編といったもののようだ。粘度が従来比の約４０％、速乾性で濃い描線の顔料インクが特徴らしい。他社の油性低粘度インクの詳細なデータが不明なので、数値的に比較できないのが残念だ。 手元の低粘度インクの他社製品と比較してみた。「ジェットストリーム」の方が、滑らかな感じがしたし、インクは確かに濃かった。でも、油性インクでは、書き易さと滑らかさが一致するとは限らないような気がする。水性やゲルインクは、滑らかだけれど、紙とボールの間にある程度抵抗がある。しかし、油性インクでは、滑らかになると紙とボールの間の抵抗も小さくなって、逆に書き味が悪くなるのではないか。もう一つは、替芯が特殊な形になって、従来の油性ボールペンの軸に使えないのも不思議だ。それよりも軸のデザインは何とかならないのだろうか。 （文具と事務機 2006年9月号掲載） |