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■トンボ鉛筆の「ＭＯＮＯ ｏｎｅ」 昨年のＩＳＯＴに参考出品になっていた繰り出し式の字消し「モノ ワン」が２月中旬に発売になった。店頭での評判は良いようだ。 これまで繰り出し式やノック式の字消しが各社から何種類も発売になっているのに、どうして全長７．５センチの小さな字消しが話題になるのだろうか。きたきつねは、理由はブランドの力と大きさだろうと思っている。 文具店で中高生の話を横で聞いていると、「モノ」に対して良質で良く消える字消しという強いイメージを持っているようだ。そして、「モノ ワン」は、そのモノの統一したデザインを踏襲しているのが強みだと思う。ブランドというのは、デザインのマネージメントでもあるといえる。 例えば、新製品を比較すると、機能的には、サンスター文具の「クロノス」の方が良いと思うが、デザインは「モノ ワン」の方が優れている。それは、メーカーの個性だけで説明しきれるものではないかもしれない。「クロノス」の字消しを「モノ ワン」に入れると、超強力な字消しになると確信している。 大きさについていえば、「モノ ワン」は、一昨年あたりから流行になっている、携帯ストラップにできるミニ文具の流れに合っているといえる。実際、「モノ ワン」後ろにはストラップを付けるための穴が付けられている。日本人は、小さなものが好きな民族ようなので、同じ機能であれば、より小さなものを好むようだ。 ということで、「モノ ワン」は非常に良くできた字消しになっているようだ。 （文具と事務機 2007年1月号掲載） |