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■プラチナ万年筆 プレピー万年筆 ここ数年、万年筆の特集が雑誌で取り上げられたり、ムックが出版されたりしていて、万年筆が静かなブームになっているようだ。店舗でもコンスタントに売れているらしい。 平成１７年春にパイロットから「ペチット１」（３１５円）という超低価格の万年筆が発売になって、話題になった。この万年筆は若い女性の中に万年筆ファンを増やすことに貢献したようだ。 今年２月にプラチナ万年筆から、「ペチット１」よりもさらに廉価な「プレピー万年筆」（２１０円）が発売になった。すでに発売されているカートリッジ式のサインペンの「プレピー」の軸を利用しているので、「ペチット１」と違って普通サイズの万年筆になっている。 ペン先にはイリドスミンのペンポイントがついていて、本格的な万年筆となっている。値段からいって、万年筆を使ったことがない中高生が気楽に買うことができるので、万年筆入門編として最適ではないだろうか。 日本の小中学校では硬筆習字や筆の習字の授業があっても、ペン習字がないので、万年筆に触れる機会が少ない。そのため、万年筆の使い方が判らない子供達が多い。これだけ安価な万年筆であれば、無理な使い方で、ペン先を壊しても買い直すことができる。万年筆の正しい使い方が、覚えられることができるだろう。 それにしても、色々なタイプの筆記具が手ごろな価格で使えるというのは、非常に良い時代になったものだ。 （文具と事務機 2007年5月号掲載） |