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■パイロット シンメトリー 新製品の「シンメトリー」のノック式ボールペンを手に入れた。一見したところ、ドクターグリップのノック部分にペン先と同じ形になるようシリコンゴムのカバーが付つけることで、商品名の通り左右対称に見える仕上げとなっている。 ブリスターパックを開けて、ペンを手にしたときから、直感的に「使い方を間違うと、危ない」と感じた。というのは、左右対称のデザインのために、ペン先が出てくる方向が直感的に認識できないからだ。子供が間違ってペンが出る方を体に向けていたときに、何かにぶつかった時に怪我をする可能性は否定できない。 ブリスターパックの裏を見ると、「ペン先をノックしないように、ペンの向きに注意してください」と注意書きが赤い文字で印刷されていた。商品として、このような注意書きが必要なものは販売するべきではないと思うけれど、いかがなものだろう。 ユーザーにおもねる必要は無いけれど、大切なのは、誰でもが道具として間違うことなく使えることは必須の条件だと思う。 軸の中央部にアルファベットの表示が出るけれど、これもクリックで止まるわけではなく自由に動くので、イニシャルを表示したつもりでいても、使うたびに動いてしまう。このようなものが必要なのだろうか。ノック部分のシリコンゴムの耐久性はどうだろうかとか、きたきつねの様にストレス解消で必要以上にノックすると直ぐに破れるような気がする。左右対称にするというデザインばかりに気を取られてしまったのではないだろうか。 （文具と事務機 2007年10月号掲載） |