■トンボ鉛筆　MONO ZERO 最近は、パソコンのワープロばかりだし、メモもボールペンが多くなってしまったためか、きたきつねは、消しゴムを使う機会が減ってしまった。多くの職場でも同じ状況だろう。今、一番の消しゴムユーザーは、小中高の生徒と大学生、専門学校生になるのだろう。 小学生も高学年になると芯の細いシャープペンシルを使うようになってくるので、どうしても字が小さくなるようだ。ところが、普通の消しゴムは小さな文字を消すのが苦手で、消したい文字以外も消してしまう。 昔から、製図やデザインの分野では、細かな部分を消すために「字消し板」が使われていて、学生が真似をして使っていたものだった。しかし、文字を消すだけならば、「字消し板」等は使う必要がなく、消しゴムが細いか、カドがあればいいということになる。 そのため、最近カドケシ、でるけし、モノワン、クロスノなど、角形、ノック式など色々なアイデアの消しゴムが発売されてきている。 　この小さな文字消し用に特化した究極の消しゴムとして、昨年11月にトンボ鉛筆が「モノ ゼロ」を発売した。ノック式で細い消しゴムがスムースに出し入れできるという実に良くできたメカニズムになっている。消しゴムの硬さ、繰り出し量など色々な工夫が盛り込まれているのもメーカーの底力を感じる。ただ、「モノ ゼロ」は、鉛筆用の消しゴムとして１グラム当たりの値段がゼロが多く、日本一高いモノになるのではないだろうか。 （文具と事務機 2008年1月号掲載） BACK　　HOME