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■キングジム 電子ノート「ポメラ」 １１月に新発売の「ポメラ」は、手のひらサイズのコンパクトな文書入力専用の電子ノートともいえる製品だ。モノクロの４インチの液晶ディスプレーを開き、折りたたみ式のフルサイズに近いキーボードを展開して、電源を入れると、２秒で文書の入力が開始できる。非常に機能を絞ったシンプルな装置だ。日本語変換は、ATOKの簡易版を採用して、単語登録語数に制限があるとか、細かな違いがあるものの、実際使ってみて変換もいい。 電源は、単４電池で２０時間使え、USBケーブルかマイクロSDカードで入力結果をパソコンに転送してワープロソフトなどで利用することになる。しかし、インターネットもできなければ、印刷もできないという、パソコンやワープロとはちょっと違うジャンルの製品だ。電子筆記具といってもいいだろう。 発売前から書き物を仕事にしている人々の間で、話題になっていて、ネットにレビュー記事が沢山掲載されている。これまでも、小型パソコンの「シグマリオン」やぺんてるの「エアーペンMINI」など携帯できる文書（テキスト）入力ができる装置が発売されてきたが、決定版といえるものはなかった。「ポメラ」は、決定版に大分近づいてきたのではないだろうか。これから、ユーザーが使い込んで、改良点も出てくると思うので、より実用的な製品に仕上がってくることを期待したいものだ。 （文具と事務機 2008年12月号掲載） |