■サンスター文具 チェンジング暗記シート

文具店で滅多に行かない学童文具売り場を見ていたら、パッケージに「角度で色が変わる暗記シート!」、「世界初!角度で色が変化する!!」というキャッチフレーズが踊っているサンスター文具の「チェンジング暗記シート」があった。なんでも高畑文具王が考案した商品らしい。

暗記シートを手にとって、角度を変えてみると、なるほど色が変化する。それもはっきりと変わる。「オッ、さすが文具王なかなかやるな」ということで、使いもしないのに、つい買ってしまった。

暗記用シートは、これまでもパイロット、ゼブラ、ぺんてるなどから、赤と緑の色の付いた2枚のシートが専用ペンとセットで売られていて、受験勉強のお供になっている。でも、「チェンジング暗記シート」は、これとは全く違うコンセプトのシートで、一枚で「赤と緑」または「赤と透明」の2色に使えるようになっている。

「チェンジング暗記シート」は、子供のオモチャや携帯電話の見本などで、見る角度を変えると、絵が変わったり、動いたりする細かなギザギザのあるシートと同じ原理を利用している。このギザギザのシートは、良く見ると細いかまぼこ形のレンズになっていて、「レンティキュラーレンズ」と呼ばれるものだ。

ごく普通に私達の回りで使われているものをちょっとした工夫で、特徴あるユニークな「チェンジング暗記シート」を作ってしまった。こんな文房具がでてくると嬉しくなる。

(文具と事務機 2009年5月号掲載)


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