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■マルマン ニーモシネ ノートは使っているけれど、簡単なメモしか書かなくなっているので、１冊のノートを随分長い期間使うことになってしまっている。昔は本を読むときに、ノートを取りながら読んでいたし、色々なアイデアは京大式カードに書いていたのに、ワープロやパソコンを使うようになってから、文字を書くことを忘れてしまったようだ。 年明けに読み始めた新書が面白くて、書き留めたいところがでてきたので、机の上にあったノートパッドと油性ボールペンを取って書き始めた。何かいつもと違う書き味なので、ビックリした。それがマルマンの「ニーモシネ」で、年末に友人から貰って、机の上に放っておいたものだった。 筆記具を、万年筆、ゲルボールペン、シャープペンシルなどに替えて書いてみた。どの筆記具でも滑らかなのに、ペン先がしっかりと紙とつながっている感じがした。ノートパッドの紙質が良いのだ。久し振りに、文字を書きたい気持ちになって、結局、１冊読むのに８ページも書いてしまった。 ニーモシネは、去年のISOTで第18回日本文具大賞のグランプリに選ばれていたので、存在は知ってはいたけれど、ロディアの真似くらいにしか思っていなかったのは間違いだった。全く違うノートパッドだった。 ということで、いつも鞄の中に入れている。ただ、今使っているパッドホールダーの素材がPPでノートパッドとバランスが悪い。塩ビの高級感のあるパッドホールダーもあるけれど、長く使うことを考えたら革製のオリジナルホールダーが欲しいと思う。時間を見つけて自作することにしよう。 （文具と事務機 2010年2月号掲載） |