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■トンボ鉛筆 エアプレス エプロ ノック加圧式ボールペン「エアプレス」の新製品「エアプレス エプロ」が３月末に新発売になった。加圧式ボールペンは、フィッシャーのスペースペンの様に替え芯に加圧した気体を封入した専用替え芯を使うのが普通だったが、「エアプレス」では替え芯は一般のものを使い、本体に加圧機構を組み込んでいる。 「エアプレス」は、屋外で働く人やレジャーでの利用をターゲットにしているが、「エアプレス エプロ」は、名前にもあるようにエプロンをした職場で使うことを意識した仕様となっている。そのため、エプロンなどの厚手の生地に安定して止められる大きく開くクリップ、ポケットの中で誤ってペン先が出ないノックガード機構、小さなノック解除音などの工夫がされている。上向き筆記ができるので、病院に入院中で寝たままで何か書きたいという人達にも使って貰えるのではないだろうか。 ノック加圧式ボールペンという特長を生かし、さらに使用する場所とシーンに合わせた努力に拍手を送りたい。道具というものは、基本的機能があれば良いのだけれど、一歩踏み込んでユーザーのこうして欲しいというニーズに切り込んでいくメーカーの努力が現われている。 きたきつねは、トンボ鉛筆の多色ボールペン「リポーター」のファンで愛用しているけれど、このボールペンと同じような細かな気遣いが「エアプレス エプロ」にも反映していると感じる。 （文具と事務機 2010年4月号掲載） |