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■プラチナ万年筆 プレジール きたきつねは学生時代から油性ボールペンを愛用しているけれど、手紙や印刷した年賀状には万年筆を使っている。ところが、めっきり手紙を書かなくなってしまったので、手紙を書こうと思ったときには万年筆からインクがでないということになってしまっている。メンテナンスが悪いと万年筆愛好家にしかられそうだ。 そんな不精者にぴったりの万年筆「プレジール」がプラチナ万年筆から５月末に発売された。プレスリリースによれば、1年間キャップをしたまま放置しておいても、インクが乾かずに直ぐに書けるということだ。キャップの内側に機密性のある内キャップが内蔵されていて、インクの乾燥を防ぐ構造になっているらしい。普通の万年筆でもインクの乾燥を防ぐように工夫されているけれど、どちらかというとサインペンのキャップと同じような構造ではないだろうか。 プレジールは、普及タイプの万年筆で定価は税込み１０５０円と手頃な価格になっていて、軸とキャップはアルミ製だ。非常に残念なのは、デザインが良くないことだろう。万年筆に余り馴染みのない若い世代を狙うならば、もう少しデザインの工夫が必要だったのではなかっただろうか。せめてクリップの形だけでも考えて欲しかった。 （文具と事務機 2010年7月号掲載） |