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■文具知識能力検定 文具店もご多分に漏れず人件費節減で、文房具に関する知識を持たないパート社員が多くなってきていて、ユーザーの問い合わせに答えられないことも多いようだ。逆に最近は静かな文房具ブームが始まっていて、文房具関連の出版物も多くなってきて、マニアックな知識を求めるユーザーが確実に増えている。 文具店の社員の基礎知識を養うことや、ユーザーへの情報提供を目的に平成１８年から文房具についての情報提供している文具屋さんドットコムが「文具知識能力検定（文具検定）」を始めた。検定試験はこれまで三回実施されている。試験に先立って模擬試験も現在７回目を迎え、毎回数千人の受験者がでているようだ。初期のころは、ユーザーと業界関係者の正答率が拮抗していたらしいのだけれど、最近は業界関係者の正答率が上がってきているようだ。今年の夏には「文具知識能力検定問題集Ｉ」も出版されている。 きたきつねが感心しているのは、文房具についての基礎知識といっても、非常に広範囲なものだし、文房具についての情報はきちんと整理されているものが少ないので、問題を作るのが大変だろうなということだ。 文具店の中には、文具検定の受験を奨励しているといころもでてきているらしい。文房具についての正しい基礎知識を持つ文具店の社員が増えることは、ユーザにとってもありがたいことだ。文房具の世界が多角的な試みで広がることを期待したい。 （文具と事務機 2010年11月号掲載） |