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■オルファ キリヌーク 最近は、新聞などをスクラップしなくなってしまい、一枚切りカッターの出番はなくなった。一時は、色々なメーカーの一枚切りカッターを買い集めていて、オルファの一枚切りカッターはどうも今ひとつという印象が強かった。昨年秋にオルファから「キリヌーク」という新しい一枚切りカッターがでたので、買ってきた。「キリヌーク」はこれまでのオルファの一枚切りカッターと違って、具合はいいようだ。 外観は普通のカッターナイフと同じだけれど、刃の部分が大きく異なっている。刃は、刃先に特徴のある専用刃で、刃の出方は一段階で調節できないけれど、刃が上下に動くようになっている。本体にあるスラーダーで、バネの強さを変えて刃の上下する力を変えることで、紙の厚さに合わせて、刃が紙に食い込む量を調節すできる。 試し切りをして、１枚だけ切れるようにバネの強さを決めると、押し付ける力が一定でなくても、安定した一枚切りが可能になる。色々な厚さや硬さの紙でキリヌークを試してみたけれど、バネの調節がうまくいくと、気持ちよく一枚切りができる。特に薄いタック紙は、一枚切りが難しい場合が多いけれど、キリヌークならばだれでも上手く切れるのだろう。ただ、紙の厚さに合わせて切れ具合を細かく調節できるということは、便利なのだけれど、使うたびにバネの調節するのは意外と煩雑なものだ。バネの調節方法をちょっと工夫が必要かもしれない。 （文具と事務機 2011年2月号掲載） |