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■文房具ブームは本物なのかも 数年前から、文房具関連の書籍やフリーペーパーが発行され、色々なメディアで文房具が取り上げられる機会が増えてきた。ムックで十万部を越えるものも出てきたらしい。最近は、女性誌、学童雑誌などでも文房具の特集が組まれるようになっていて、確かに、文房具に関心が集まっていると思うことが多くなった。 身近なところでは、ＮＨＫの朝の情報番組の「まちかど情報室」で文房具の取り上げられる頻度も高くなっているし、先日も朝日新聞の「文房具ブーム来てます」という記事まででてきた。 確かに、ここ数年、革新的で、魅力のある新製品が多数発売されるようになって、その中からジェットストリームやフリクションなどといったヒット商品も現れてきている。もうひとつは、インターネットでのユーザーの文房具に関する情報発信の影響が大きいような気がしている。本当に、何度目かの文房具ブームが来たようだ。これまでの文房具ブームとちょっと違っているのは、一過性というよりも、ジワリと息の長いブームなのではないかということだ。 気になるのは、文房具業界の反応が鈍いような印象がするところだ。もちろん、商機に敏感なメーカーは、動いているのだろうけれど、文具券の廃止のように、業界団体は閉塞感が漂っているしか見えない。ISOTのような大きなイベントをユーザー向けに開くくらいの勢いは取り戻せないものだろうか。 （文具と事務機 2011年3月号掲載） |