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■コクヨ キャンパスジュニアペンシル 小学生の筆記具としては、低学年は鉛筆ということになっていて、シャープペンシルの使用は推奨されていないと思う。適当な濃さの鉛筆は、ハネ、トメができて、日本語の筆記に適しているし、シャープペンシルの主流になっている0.5ミリの芯では、手先の不器用な低学年には、芯が細すぎて使えないからだと思う。でも、中学生以上になるとシャープペンシルを使うのが普通になるのだから、小学生用のシャープペンシルがあってもいいと思っていた。 １月にコクヨから「キャンパスジュニアペンシル」という芯の太さが、0.9mmと1.3mmの２種類のシャープペンシルが発売された。1.3mmが低学年、0.9mmが中高学年という設定のようだ。 0.9mmのシャープペンシルは、色々な種類が発売されているけれど、1.3mmのシャープは数少ないし、「キャンパスジュニアペンシル」ように最初から小学生が使うことを想定していない。 「キャンパスジュニアペンシル」は、従来のシャープペンシルと違い、小学生に的を絞ったデザインとなっている。例えば、替芯を入れる方法として、外すとなくし易いノック部のキャップを外さずに、ノック部の後ろから芯を入れることができて、芯は出てこない構造になっているところなどで、コクヨがこれまでユニバーサルデザインを導入してきた成果が出ているようだ。 最近、トンボ鉛筆の「イッポ」シリーズのように、小学生を対象に、大人用の文房具の簡易版、廉価版ということではなく、きちんと使い勝手を考えたデザインの文房具がでてきていることは、非常に良いことだと思う。 （文具と事務機 2011年4月号掲載） |