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■２mm芯シャープ 機械や建築などの製図にＣＡＤが導入されて久しくなる。ＣＡＤが導入される前は、図面は、鉛筆や製図ペンなど製図用の筆記具を使って手描だった。初期は、鉛筆をナイフで削り、太さをヤスリで調節しながら図面が描かれていた。その後、直径２ミリの鉛筆の芯を使う芯ホルダーが加わり、さらに0.5、0.3といった芯を削る必要のない種々の太さが揃ったシャープペンシルが使われるようになってきた。きたきつねも、以前は仕事で色々な設計図面を描いたものだ。 ここ数年、じわじわと人気が出てきたのが、２ミリの芯ホルダーで、想像以上に売れているようだ。鉛筆の書き味で、鉛筆と違って軸を削らないので長さが変わらないといった色々な理由があるようだ。 中でも、北星鉛筆の「大人の鉛筆」がヒット商品となっているらしい。大人の鉛筆は、木軸で、これまでの芯ホルダーと違いノックする毎に一定の長さの芯が出てくるシャープとなっているところが人気の秘密らしい。伊東屋オリジナルにも類似のものがある。 ２ミリの芯ホルダーをノック式のシャープにしたのは、ステッドラー日本の９２５シリーズが国産で最初ではないかと思う。でも、製図用筆記具のデザインとなっているし、製図器のコーナーで販売されているので、あまり目立たなかったようだ。最近は、三菱鉛筆が新製品として建築用２ミリシャープ「フィールド」を出してきている。他のメーカーから何種類か新製品がでるとは思うけれど、多分ロングテール商品になるのだろう。 （文具と事務機 2012年4月号掲載） |