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■カモ井加工紙 マスキングテープ「ｍｔ」その後 先日、所用のついでに渋谷の東急ハンズに寄って、いつものように最上階から順にブラブラと店内めぐりをしていた。２階でマスキングテープマーケットというイベントコーナーがあって、柄、テープの幅など変化に富んだ商品が並んでいる。渋谷店オリジナルのマスキングテープが並んでいたり、貼って楽しめるスペースまであったりしていて、ひとが集まっていた。 ハイトリ紙からスタートした岡山の粘着テープの専業メーカーのカモ井加工紙がユーザーのアイデアで、塗装などの工事用のマスキングテープを応用して装飾用の商品「ｍｔ」を作って６年、今では文具店や雑貨店の定番商品になっている。最近は、プロの写真撮影用の「ｍｔ ｆｏｔｏ」という新商品も展開している。 それだけでなく、ショップオリジナルのテープが作られていたり、他のテープメーカーからも類似の商品が発売されていたりと商品の広がりは、目を見張るばかりだ。さらに、最近では１００円ショップでも売られるようになってきている。１００円ショップの店頭に並んだら、間違いなくヒット商品になった証拠といえるだろう。 カモ井加工紙がユーザーから新しい話があった時に、できないと断っていたら、違うメーカーが対応しただろうか。多分、どこも作らなかったような気がする。地方の専業メーカーの強みがでたということだろう。今後の展開が楽しみなところだ。 （文具と事務機 2012年5月号掲載） |