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■プラス フィットカット カーブ 職場で見ていると、ヒモやラベルを切るくらいなので、それほどハサミに重きを置いていないようで、机の中に入っていいるお仕着せの適当なハサミを使っているようだ。きたきつねのように、マイハサミを持ち込んでいる人は少数派だろう。 ハサミやカッターナイフのような刃物は、切れ味が良いほうが良いに決まっているし、作業の仕上がり、効率、安全性のいずれも切れ味が良い物が優っているし、使っていて気持ちがいい。 ハサミについて、ハサミとしての構造は改良の余地がなく、のりが付きにくいとか握りやすいといった機能面での改良しかないと思っていた。ところが、昨年１２月にプラスから発売された小型のハサミ「フィットカット カーブ」を使ってみて、まだ構造面での改良の余地があったのかと感心した。このハサミは、刃の形状が元から刃先まで切断に最適な刃の開き角度を常に保つゆるやかなカーブになっていて、実際に使ってみると厚紙や硬いプラスチックシートなどを軽い力で切ることができる。 このハサミの刃先から元まで連続したカーブを「ベルヌーイカーブ」というらしい。また、刃の止めピンにも、潤滑性のあるプラスチックを組み合わせたピンを使ってがたつきを防ぎながら、開閉のなめらかさを維持できるようになっている。 「フィットカット カーブ」は、グリップ、刃のコーティングなどの違いで９種類のバリエーションがあって、値段も３１５円から７３５円とリーズナブルだ。 （文具と事務機 2012年6月号掲載） このコラムを書いてから、「フィットカット カーブ」を使っているうちに、薄いフィルムやポリ袋が切れないことが判り、紙より厚いものにしか使えないという判定になった。その後、「フィットカット カーブ」より切れるハサミが２種類もでてきて、限界になるだろう。 新製品は使ってみて評価しているのだけれど、もっとしっかり使ってみなければいけない。反省している。 |