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■カシオQV-10が未来技術遺産に 1995年に発売されたデジタルカメラの「カシオQV-10」が国立科学博物館が決める今年度の「重要科学技術史資料（未来技術遺産）」に選ばれた。「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」という基準で未来技術遺産に選定されたのであろう。> カシオQV-10がなければ、今のデジタルカメラの普及はなかったといっても良いくらい、インパクトの大きな製品である。きたきつねはQV-10を手に入れて、毎日持ち歩いて従来のカメラというよりもデジタル画像のメモツールとして愛用していた。画像をデジタルで取り込むということは、フィルムを使うカメラと全く違った世界が広がったのだ。> デジタルカメラがなぜ文房具と関係があるかといえば、デジタルカメラが普及した結果、今流行のスマートフォンのカメラ機能を使ったメモのデジタル化などが可能となったということにつながるのだ。その意味で、カシオQV-10が文房具の世界にもインパクトを与えたということになる。> 未来技術遺産はこれまで113件選ばれているが、オフィス用品として電卓などはあるものの、残念ながら純然たる文房具が選ばれていない。文房具でも、マックスのホッチキスやゲルボールペンなど未来技術遺産に選ばれてもおかしくない製品があるような気がするけれど我田引水なのだろうか。 （文具と事務機 2012年11月号掲載） |