デジタルカメラQV-10
電子文房具にもいろいろあるが、カシオのデジタルカメラQV-10ほどインパクトがあったものはない。QV-10が初めてのデジタルカメラではなく、プロ用は別として、CANON、SONY、APPLEなどから普及品が発売されていた。それらは雑誌などでは取り上げられ話題にはなっていたが、それほど売れていたわけではない。
カシオがビデオカメラの28万画素のCCDを利用して、コンパクトで65,000円という低価格でQV-10を発売したとたんに、デジタルカメラの世界が一気に私達の前に広がった。生産が間に合わずになかなか手に入らないこともあるほどだった。
QV-10がそれまでのデジタルカメラとちがったところは、320×240画素の小さな画面、カラーの TFT 液晶画面、回転するレンズなどだが、なんといっても価格が安いことが一番だった。色々な欠点はあったが、使い捨てカメラの様に撮影して、パソコンに取り込んでインターネットの画像にしたり印刷できるというが受けた。QV-10は、Q&A集が作られるほど楽しんで遊びに使われた。その後は、雨後の竹の子のように類似の商品が各社から発売されて、現在の画素数競争にまでつながっている。
もし、QV-10が発売されていなければ、これほどデジタルカメラの普及が進まなかったと思う。
きてきつねは、虫眼鏡を使った接写、双眼鏡を使った望遠撮影などで、ホームページ作りに愛用してきた。今はQV-10は人に譲り、QV-770を使っている。
