銀座 伊東屋
文房具ではないけれど愛用の文房具を買う所ということでは「伊東屋」が一番だろう。就職した２６年前からの付き合いである。田舎にいるからそれほど頻繁に行くことはないのだけれど、行くたびに必ずなにか発見してしまう。
妻にいわせると伊東屋というところは「千円札１枚持たせて伊東屋に預けておけば半日は大丈夫」という所なのだ。だって、ひとつ５円のものまで売っているのだから、９階から順番に売り場を見ながら降りてくると、時間はあっというまに過ぎてしまう。昔は、明日伊東屋に行くと考えただけでわくわくしたものだった。本当、子供みたい。
地下鉄を銀座で降りて、銀座通りを東京駅に向かって、松屋の前を過ぎると赤いクリップの看板が見えてくる。松屋のかどの信号が赤だったりするとがっかり。店の前でガラス越しに店内を見て、深呼吸してから店内に入る気分はなんともいえない。
伊東屋の好きな所は、商品の品揃えの良さ、店員さんの商品知識の豊かさ、陳列のうまさに尽きるかもしれない。近くに、文房具のディスカウンターの「オフィスデポ」ができたが、いつもガラガラなのに、伊東屋は人でいっぱいなのは、商品は安ければいいというものではないという証明なのかもしれない。
