メクール
若い頃、指先をなめながら本や書類をめくるおじさんを見て「きったねー」と思ったものである。それが年齢が進むに連れて、指先がカサカサになってきて、紙をめくりにくくなってしまった。それでなくても、よく使うコピー用紙などは指の脂をよく吸い取るような気がしてきた。気がつくと指先をなめながら本のページを繰る自分にぞっとしてしまった。
そこで探し出したのが、このメクールである。プラスチックのケースに入った半透明の樹脂を指に付けると、指が滑らなくなって紙をめくるのが非常に楽になるのである。やはり清潔な感じがいい。
昔は、指を湿らせるのに濡れた海綿を入れたガラスの容器があったような気がするが、切手や印紙を濡らす道具だったのだろうか。記憶が曖昧だ。
メクールは口に入れても安全ということで、メクールを着けた指をなめても大丈夫らしい。といってなめたことはない。
ケースの裏にマグネットが付いているので、スチール机の横に止めて置けるというのが便利だが、これをフロッピーディスクの上に置いたらどんなことが起こるか考えただけで楽しくなる。
