ヤスリと砥石 　机の上で作業してると、鉛筆を尖らせたり、ナイフを研いだりといったことが必要になる。しかし、そのための道具を用意していないことが普通だし、意外に市販されていない。 　私は、机の中に写真の様な研ぐ道具を揃えている。右からトレシングペーパー、アーカンサスのOil-Stone、中目のOil-Stone、紙ヤスリの４種類になる。 　(1) トレシングペーパー 　これはトレシングペーパーを短冊状に切ったものを、薄い板にホッチキスで止めたものできたきつねオリジナル。トレシングペーパーは、表面を荒く作ってあるので、鉛筆の芯を尖らせたり、万年筆のペン先を調整するのにちょうどいい。 　汚れて使えなくなったら、剥がして新しい面を出して使う。 　(2) アーカンサスのOil-Stone 　アメリカのアーカンサス州でとれる砥石で、きめが細かくかつ非常に鋭い研ぎ味のもの。製図器の針先、烏口、ナイフなどを研いだり、万年筆の調整には欠かせない。ミシン油を砥石の上に数滴たらして、ナイフを研ぐといとも簡単に刃が付いてしまう。ステンレスのカッターナイフの刃が研げるというのも特徴かもしれない。 　万年筆のペン先の調整は、非常に難しいの、安い万年筆のステンレスのペン先の調整くらいでやめておいたほうがいいだろう。 　(3) 中目のOil-Stone 　刃が欠けたり、コンパスの針先が折れた時には、この砥石で荒削りしてから、大切なアーカンサスで仕上げる。 　(4) 紙ヤスリ 　80番の耐水ペーパーを短冊状にカットして、薄い板にホッチキスで止めたもの。これは何でも削るのに便利なものだ。板に止めてあるので手に持っても、机の上に置いて使ってもいい。 　汚れて使えなくなったら、剥がして新しい面を出して使う。 BACK