ステープラーの針外しとレターオープナーが組み合わされたカッターだ。発売されてから、あまり長い期間売られていなかったので、レアー物かもしれない。
レターオープナーは、カッターの刃をうまく使ったもので、良く考えられている。ステープラーの針外しもそれほどいいかげんなものではなく、実用的だ。しかしどれも中途半端な感じだ。
このような文具の本来の機能に他の機能がいくつか付いた複合文具は、なかなか普及が難しい。それは一般ユーザーがその商品の使い方を、直ぐに理解できないからだろう。
普通の小売店では商品説明を付けることはまれで、この商品の場合他のカッターと並べて置かれているだけだろう。すると不格好なカッターで値段が高いという見方しかされないので売れない。
私のようにこのカッターを貰ったユーザーの場合には、ケースに書いてある使い方をほとんど見ることがないので、ただのカッターとしてしか使われない。もちろんカッターだけだと考えると単機能のものと比べて使いにくいので、引出に仕舞い込まれるという結末が待っている。
企画した人は真面目に一生懸命考えて商品化したのだろうけれど、面白文具で終わってしまったのは哀しい。複合文房具で成功したのはシャーボくらいだろうか。
【商品名】不 明（三菱鉛筆製）
【買 価】某企業のノベル
【原産国】日 本