ボールペン 　大学生のころどういうわけか、ノートをとるのにボールペンを使うようになっていた。色々なメーカーのボールペンを使っていた。３０年くらい前のボールペンは、インクが出すぎるボテがひどく、寒くなるとインクが出にくいなど、現在のボールペンとは運泥の差があった。 　そのころ出会ったのが、ステットラーのボールペンだった。普及版の鉛筆のノリスを模したプラ軸のボールペンで、ペン先が定規を使って図を描くのに適した長いものだった。理科系の学科だったので、図を描くときにいいので愛用していた。 　学校を卒業してからは、シャープペンシルをよく使うようになったので、ボールペンを使わなくなり、いつのまにか引き出しからこのボールペンが姿を消していた。それと、文具店の店頭でこのボールペンを見かけなくなってしまった。 　ところが、つい先日東京ビックサイトのＩＳＯＴ２０００の会場にいったときに、ステットラーのブースでノリス型のシャープペンを見つけて、会社の人に、「昔これと同じデザインのボールペンを愛用していたのだけれどいつのまにか売っていなくなった」という話しをしていたところ、「まだカタログにありますよ」ということでカタログを見せてもらっていた。横で話しを聞いていた会社の別の人が、棚の中から、このボールペンを出してきてくれた。二十数年振りの再会であった。 　現在の商品は、当時のものよりも軸が長くなっているらしい。でも、大事にしまっておかなければ。 【商品名】STAEDTLER　NORIS STICK 【原産国】ドイツ 【購入先】札幌　丸善 【購入価格】80円（たぶん） BACK