ぺんてるシャープペンシル0.9
昭和37、8年ころだったと思うが、ぺんてるから0.9mmのノック式シャープペンシルが中学生の間に流行し始めた。値段が手頃だったことと、鉛筆型の形が良かったのだと思う。それまでのシャープペンシルは、回転式で芯の長さが短くて、あまり実用的ではなかったし、値段も高かった。それが、50円か100円くらいの価格で買えるようになったのだ。クラスの誰かが持ってきて、ちょっとかっこ良かったので、一気に学校中に流行した。その後、0.5mmのシャープペンシルが普及して、0.9mmのシャープペンシルは片隅に追いやられてしまった。
写真のシャープは、現在も現役で使われているものだ。中学生時代に使っていたと同じシャープペンシルを使っているのを見たとき本当に驚いてしまった。35年くらい使われていて、クリップ部分はもうなくなってしまっている。ペン先は外にキズが付いているけれど、ガタもない。軸は、指が触るところが、指の力と汗でこまかなヒビが入っている。
もうぺんてるにも残っていないかもしれない。持ち主は、ぺんてるがほしいようならば寄付してもいいと考えているようだ。
