製品批評

【製品名】CLノック式3色水性ボールペン


【分 類】ボールペン
【発売元】 株式会社ミドリ
【定 価】 400円
【特 徴】
 ゲルインキを使った世界初のノック式3色(黒・赤・青)ボールペンである。クリップ部分を軽く持ち上げるとペン先が戻るセーフティ機構が付いている。
【購 入】サンクス(土浦市)

【問題点】
 一見良く出来ていて問題のないようであるが、字を書いてみると筆記具として失格であることがわかる。それはCLノック式では、書いている字が見えないのだ。同じタイプの普通の油性ボールペンでは、書いているところが良く見える
 原因は、CLノック式のペン先の角度が50度と大きすぎることと、ペンの先の出方が少なすぎることにある。そのためCLノック式では、筆記のためにペンを立てるとペン先が全く見えなくなる。
 ペン先の角度が大きくなっているのは、ゲルインクの粘度が小さいためにペン先が軸の内側に当たるとインクが着いてしまうためと考えられる。そのためペン先の部分を白くしているのも内側に着いたインクを目立たなくするためだろう。インクの付着だけのために筆記具としての機能を低下させるのは本末転倒ではないだろうか。
【改良の提案】
 普通の油性ボールペンと同じペン軸の先の形状にして、透明軸ならば白い部分を長くするか、軸を不透明にするのが一番マイナーな改良だと思う。ペン先の角度がきついほうがペン軸の内側にペン先が触れにくいのではないかと思われるが、どうだろう。
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